TechLabPAAK第4期成果発表会
リクルートがスタートアップ支援のために渋谷で運営しているオープンイノベーションスペースTechLabPAAKの第4期生に選んでいただき、2016年1月から拠点をTechLabPAAKに移しました。
このプログラムは各期に選抜されたスタートアップが6ヵ月間をTechLabPAAKで過ごし、6ヵ月後に成果を成果発表会でピッチするというもので、滞在中、スペースが使えるだけではなく、メンタリングを 受けられたり、TechLabPAAK主催の各イベントに参加することができます。それ以外にも、同じ期と滞在時期が3ヵ月被る前後の期のスタートアップの人たちとも日常的に交流ができます。
私たちはProject MemberというPAAKの6,7F両方を使えるメンバーとして選んでいただきました。同じ期には10社ほどのProject Memberのスタートアップがいますが、常にスペースにきているメンバーは その一部なので、少ないぶん色々と話す機会が得られてとても良かったです。
これらの恵まれた環境以上に私にとってTechLabPAAKで一番良かったことは、6ヵ月後のDemo Dayという締め切りが設定されたことでした。
それまではクライアントワークの間の時間を見つけて構想を練っていたInAppTranslationというアプリ多言語化支援の仕組みを6ヵ月後には完成させなければいけなくなったのです。
InAppTranslationは、iOSに組み込むSDK、情報を格納するバックエンド、翻訳データを操作するWebアプリという3つのコンポーネントから構成されていて開発に使用する言語も
Objective-C、Swift、Python、JavaScript、HTML/CSSと5つもあります。TechLabPAAKに来て締め切りが設定されたことで、仕様の中で割り切って作らないものの選択ができたり、分からないことを恥ずかしがらずに外部の人に聞いて解決したりすることができ、 Demo Day(成果発表会)の1週間前にInAppTranslationの最初のバージョンをローンチすることができました。
まだ出来立ての状態でのピッチでしたが、Demo Dayでは、TechCrunch賞とオーディエンスの投票から選ばれるオーディエンス賞をダブル受賞することができました。
オーディエンス賞を受賞したことで、TechLabPAAKにさらに6ヵ月間滞在できることになり、通算で1年間TechLabPAAKにお世話になり、その後もメンターとして、微力ながら活動をお手伝いさせていただきました。